一生分の愛を君へ

「想生はもう男じゃねぇよ。」
夕方になり海風に来ても
拓郎は文句を言い続けた。

一緒に来た翼は、左手の人差し指と中指に煙草を挟み、その手のひらで上手に黒ぶち眼鏡をあげながら
右手では携帯をカチカチいじる。
我関せず。
と言う感じで。


「あのおっぱいを振るんだもんな。」

「振ってはねぇよ。」

「じゃあ付き合うのかよ。」

拓郎はジンジャーエールをストローで吸い込む。

眉間にシワを寄せ、目線は俺に向け続けた。

「付き合おうなんて言われてねぇもん。」

美帆は俺に
仲良くしてとそう言ったのだ。

それを勝手に付き合わないと答え
美帆は俺に何か奢れと言った。
それだけだった。