一生分の愛を君へ

2時間もすれば
みんなのテンションは最高潮。

メリクリーマリクリークリクリーと叫ぶ仲間たちの声が響くなか、私はふとしんみりした。

いつまでこうして、みんなで笑っていられるだろう。
伯爵の傍にいれるのだろう。

「おい」

『わっ!』

突然声をかけてきた伯爵は、顔が真っ赤のベロンベロンだった。

『何!ビックリするわ!』
伯爵の頭をデコピンすると、コンッといい音がした。
「センチメンタルジャーニーか?」

『間違ってるから。何となく色々。』

「寂しそうにしやがって。チューするぞ!」

ベロンベロンのペッペケぺーの伯爵はふざけたにそう言った。
別にドキドキしたりしない。こんな会話はいつものこと。
『ほら!みんな見てっから!!』
私も笑いながら言い返してやった。
『後でね』
なんて
ふざけてやった。
なのに

「誰が見てるの?」

『え…』

回りを見渡すと
さっきまで騒ぎ狂ってたみんながすやすやと寝息をたてていた。

「誰が?」

岳の右手が私のホッペに触れる。
こんなドラマみたいなタイミングあり得るだろうか?

不覚にも黙り込む私に、岳の顔が近づく。
目を閉じるなんてしおらしいことも出来るわけがなく、今の私には何故か
反抗することもできなかった。
伯爵のくせに…伯爵のくせに…