一生分の愛を君へ

『明日でいいから来てね。ベスパにまた乗せてよ!じゃあね。』
かなり一方的だった。
電話も、告白も。

『気づいてると思うけど、私、想生が好きだよ?』

気づいていた。本当に。

『ベスパにもいっぱい乗りたいし、誕生日も祝ってほしい。だから仲良くしてね。』
美帆は可愛い。
と言うより綺麗だ。

背が160くらいあって胸がでかくて細い。
腰まである髪はいつもツヤツヤで綺麗なウェーブがかかっている。
切れ長の二重は少しキツいけど
笑うと猫みたいだと有名だ。
でも
俺は美帆を好きではない。好きなのだけど
恋してない。


言うだけ言った美帆は
さっさとベスパに跨がり早く行こうと手招きした。

思いを吐き出して開き直ったそいつは、俺の体にしっかり抱き付き大きな胸と小さな顔を背中に押し付けた。

家まで送るとヒラリと降りて、じゃあねと満足そうに微笑むので、ベスパに跨がったまま
「付き合ったりとかは、考えられないから」
と話した。

悲しむかなと思いきや
『明日なんか奢ってよ。ひとまずそれで許してあげる。』
と笑い、もう一度じゃあねと言った。