一生分の愛を君へ

彼女は海の遠くを、切な気に見つめていた。

泣いてしまうのかな
と思った。

ドキドキしながら行く末を見守っていると
彼女は突然ふっと笑いうつむいた。

俺は、少し後ずさりして
さも後ろから一直線で来ましたよ?
と言う顔で彼女の横に顔を出した。

「死ぬのかと思った。」

彼女は肩をビクッとさせ、俺を見る。
「くらーい不細工な顔してたからさ。」
彼女はすんごく嫌そうな顔をした。

でも、暗い切ない表情じゃなくなって安心した。

「失恋?最後ニヤついてたけど、復讐でも思い付いた?」


うん、て言われたら。
失恋だって言われたら
どうしよう。

と思って、海の方に視線を変えた。

ドキドキした。

『初対面のくせに余計なお世話』

ん?

『死のうが生きようが関係ないでしょ』