一生分の愛を君へ

『好きだと思う。』


すぐに言った。
躊躇ったらダメだと思った。

『でも、岳のことを好きだったときよりは、好きじゃないと思う。』

想生は、うん。と私の目を見たまま言った。

『でもそれも、時間の問題かもしれない。』


想生はもう一度、うん。と言った。
風に揺れてるガジュマルの葉っぱを思い出した。


ゆらゆら

『おしまい。』

想生はしばらく私を見つめ、堪えきれないと言う感じで笑った。

「ははは。おしまいね、分かった。」


彼は笑うのをやめ、私を見つめ直す。

「岳の話を聞かせてよ。
それからだ。」








fin,