一生分の愛を君へ

岳のお墓には、たくさんの花が手向けられていた。

生前、大勢に愛されていることが見てとれる。

私は膝を着き
【岳】と言う文字に触れた。

『岳…ごめんね…』

謝らなくてはいけなかった。
『全部全部、岳のせいにしてた。』
岳を好きでいなくちゃなんて、勝手に責任を感じて勝手に苦しんで
バカみたい。

『悲劇のヒロインぶって、岳のことを汚してたね』
指に力が入る

『…ごめん。』

たくさん泣いて
お墓に水をかけ、手を合わせた。

もう泣くのはおしまい。
前進しなくちゃ。

もう遅いかもしれないけど。
最後に、岳の20歳の誕生日にあげるはずだったラジコンを置いて、もう一度手を合わせた。

私にはもう一ヶ所行かなくてはならない場所があった。