一生分の愛を君へ

「お前が岳じゃない誰を好きになったって、岳を忘れることにはならないよ。」
だけど。そうだけど。
私はじっと、消えた花火を見る。


「残された俺たちが、自分のために前進しないとダメなんだよ!」

『うるさいっ!』

何も聞きたくない。
何も言わないで。

『帰る。』


家に帰ろう。
岳のことを考えなきゃ。
消えた花火を握ったまま、早足で家に向かった。

バカバカ。真人のくせに。

着いたらすぐ、布団に潜る。
泣き疲れると、眠気はすぐに訪れた。