一生分の愛を君へ


「おい…。おーい。」

低くていい声だ。

そっと目を開けると、私は頭にタオルがかかっていた。

「見といた方がいいよ。ライジングサンって言うんだって。」

すんごく明るい
すんごく優しい。

オレンジの光が私たちを包んでいた。

「これから始まる1日の希望っていう光を全部溜め込んだ眩しくない太陽。
だってさ。」

想生が隣に座っている。
「漫画の受け売り。」

そう言って
口角を片方だけ上げたけど
それはすごく優しい笑顔だった。

『きれえ…』


素直にそう思った。

「バカっぽい感想だな。」
想生の笑顔は、今までで一番大人っぽく見えた。