「あっ俺のこと嫌いなんだっけ?」
『そんなこと言ってないじゃん。』
「…ふぅん」
想生はストローで、ジンジャーエールに沈んだライムを見つめながら潰す。
そして中身を一気に飲み干し左手をあげた。
「会計お願いしまーす。二人ぶん。」
『は?待って待って電車ないよ
まだ4時だよ?』
立ち上がった想生は一度眉間にシワを寄せ、口角を片方あげて私の方を叩いた。
ポンポンポンポンポン
「いいから付き合えよ。ここ奢るから。」
そう言ってあっという間にお会計を済ませ、さっさと店の出口に向かった。
『あっご馳走さまでした!また来ます!』
バタバタバタバタ
っと
店の外に出ると
相変わらず大きなガジュマルが、行ってらっしゃい
と、私たちに言っていた。


