一生分の愛を君へ

合った目が離せない。

初めて、こんなにも視線を捉えられた。

想生の綺麗な瞳は、少しも揺れることなく私を見据え続けた。

どうしよう。言葉が見つからない。

想生もきっと同じことを思ってる。


今日お財布にいくら入ってるっけな
と思った。

真人が車を出す代わりに、お会計は多目に出す約束をしてるけど
ATM寄ったっけな?と思った。


想生の視線はまだ外れない。
「なんの知り合い?」

黒ぶち眼鏡に長めの前髪がかかった
友達AかBかCが声をだし、私は一度そっちに目をやりまた想生に戻す。

想生は変わらずこっちを見ていたけど、すぐにメニューに視線を落とした。

「ちょっとした知り合い。嫌われてるけど。」

何お前、何したの?
ワイワイと笑いだす男たち。
その中に真人の笑い声が混じる。

こいつ、大切なCUBEのフロントガラスをかち割ってやろうか。

とりあえず乾杯でもと、ドリンクを持った木場さんが私たちをテーブル席へ案内する。
すみませんとヘコヘコニヤニヤしながら
私の腕を引く真人。

乾杯!

木場さんと想生と、私と真人とABCのグラスがカチンカチンと音をたてた。