一生分の愛を君へ

冬になると、居酒屋で鍋を食べ

二件目に移動してゆっくり熱燗を飲む。

店内に入ると、古めかしい外観からは想像できないような
アイラインをバッチリひいた、明るい茶髪の女の子が、紺色のエプロンをつけて走ってくる。

かったるそうに、しかし優しい笑顔で
『いらっしゃいませぇお2人でぇ?』
と、ほっそい指を二本立てて聞いてきた。

真人が肩を震わせたまま二本指を立て頷くと

『はぁいご案内でぇす』
と、付けまつげをバサバサさせてお座敷に案内した。