一生分の愛を君へ


車から足を下ろし、地面を踏むと
アスファルトに散らばった砂がジャリジャリとなった。


前方では海が光る。
7月頭の海は、まだ地元の人ばかりらしく空いていた。

犬を連れて走る人や
ゆっくり歩く人
はしゃぎ回る子供
海の家を用意しているのであろう若者たち
サーファー。


どこを見たって海だった。

どこを見たって夏だった。


清々しい。優しい風が私たちを吹き抜ける。


「足入れよう。」

うきうきしている真人と、あー君の後ろから
私はゆったり歩き出す。

ゆったり、砂浜に隣接した駐車場を歩きながら海に目をやると

ハワイアンTシャツにハーフパンツをはいた男が
ビーチサンダルを履いた細い足で砂浜に立ち
眩しそうに目を細めこちらを見ている。

ドキッ
とした。

顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。