一生分の愛を君へ

聞いたことのある言葉で目を覚ます。

そうだ。夢の中の岳には八重歯がかあった。

『…また目が覚めた。』


一番一緒にいたい人がいない世界で
目が覚めたって仕方ないのに。


『想生だ。』


夢の最後に見上げた空は、真っ青に澄み切っていた。

「生きてろよ」
って声が聞こえた。


『くっそー。岳に八重歯はないんだよ…』

悪態をつく私の横で、携帯がなる。

相手は真人だ。