一生分の愛を君へ

空気が日に日に暑さを帯はじめ
けだるい梅雨が明けた。

カンカン照りの太陽が照りつけた7月のある日の夜。


岳が夢に現れた。

岳は当然のように隣にいて、地面に寝転び青く拓けた空を仰いでいる。


地面がひんやりと気持ちが良くて
私はほっぺをギュウッと押しつけて岳の横顔を見つめた。

「ここはとっても気持ちがいいな。」

岳は空に言う。

「暖かくて風が優しくて、吸い込まれそうだ。」


『岳?』


振り向かない。

ずっと伝えたかった。
言葉。


言わなくては。