一生分の愛を君へ

何?

キキー!
私は急ブレーキを踏み、車から飛び出した。

『何それ…』

じっとしていられなかった。

『今私は生きてる!』

きれいな景色も
紫陽花も

『死にたくなるときもある!』

想生の優しい顔も

『私は生きていたくない!』

全部が私の気持ちを掻き混ぜていた。

『朝起きるたびに思うの!』


『私は死にたいの…』


死ぬ勇気がないだけだ。

「舞。俺はお前に生きててほしいよ。」

あんたなんか。
私のこと何も知らないくせに。


涙は止まらなくて
言葉は出なかった。

海が
空が
紫陽花が
想生が


岳の存在を消してしまう。
「また来いよ。」


これ以上
想生を知ってはいけない気がした。