一生分の愛を君へ

『ありがとう』

海に面した駐車場で、想生にヘルメットを返す。


「お前さ、いつ名乗るの?」

『あぁ忘れてた。大川内 舞。
まぁ今更教えても呼ぶことはないか。はは』


笑って想生を見たら、少し怒った顔をしていた。


『ん?』

「また来いよ。」

『あ、うん。まぁ機会があったらね。』


鋭い目が、岳に似ていた。
『今日はありがとう。』

運転席に乗り込み、窓を開けて手を振る。

「生きてろよ!」