一生分の愛を君へ

車と違い、直に風を感じながら走るバイクは想像以上に爽快で気持ちがいいものだった。

うっすらと見え隠れする太陽の光が私の目をチカチカさせる。


そこで雲は太陽を隠しきれないのだと知った。


走っている間に段々と晴れ間が射してきて
波打つ海をきらきらと輝かせた。

流れる景色に見とれるのは何ヵ月ぶりだろうか。


ぼおっとしていると、ガクンとバイクは変速して
急な坂道を登りはじめた。

「おっこちんなよ。」


想生と私を乗せたベスパは勢い良く坂の頂上を目指す。