一生分の愛を君へ


あー君の車から外を眺めると暗い空から桜が舞っていた。
みんなの瞳から流れる涙のように
はらはらと
春の匂いを撒き散らしながら。

「しっかりあったかくして、しっかり寝て、明日は仕事に行くんだ。」

分かってる、それ以上言葉がでなかった。

真人を泣かせて
あー君を泣かせて
私はこんなことをしたいわけじゃない。

『1人でできる。全部。
今までごめん。』

こんなことが言いたいわけでもない。
分かっているのに
正解が見えないんだ。

あー君は悲しく微笑んだ。

「舞に任せるよ。
必要なときに呼べばいい。」

おやすみ。と言う声が
泣いているように聞こえたけど
私は自分の涙を隠すために家の中へと駆け込んだ。