一生分の愛を君へ

歩いて帰る距離ではない。

でも、真人と一緒にはいれなかった。
結局私は、自分が一番可愛いのだろう。

立ち上がり、しゃがみこむ真人を置いて歩きだした。
見えなくなるまで歩いたけど、どこに行けばいいのか分からなくて立ち止まる。
『ふふっ…カッコ悪…。』
汗をかいた背中を、冷たい風が冷やしてくれる。

『…しょうがないじゃん。』

お馴染みの顔ぶれの中に
岳がいないことに気付いたんだから。

息が切れて胸が苦しい。
空を見上げると星が滲む。
『泣いちゃダメだ』

そう呟く声は震えていた。いつになれば終わるのだろう。この悲しみは。
いつになれば止まるのだろう。この涙は。

『岳に会いたい。』

みんなそうなんた。
あいつは私だけの人ではなかった。
みんな悲しいのに、私は何故立ち直れないのだろう。なんて弱い人間なんだ。