貴女は信じますか?

翌朝になり太陽が燦々と上ってくるとほんの数時間前の出来事が夢のように感じられた。
「ねえ、健吾、夜中の事って夢じゃないよね?」
人形は健吾によって元の場所に置かれていた。勿論今見ればただの人形にしか見えない。
「さあてね、お互い夢でも見たんじゃないの?結構酔っぱらっていたし」
「うん、そう言われたらそんな気もするけど・・・でも確かに昨日の事は夢じゃ無かった」
「もう止そうぜ、そんな話をするのは」
「でも・・・」
それでも和美は納得出来ないようであった。