貴女は信じますか?

二人で食事をして遅くなった和美はそのまま健吾の所に泊まる事になった、勿論最初からその予定ではあった。
そして夕飯を済ませ床に着いた和美はお酒のせいもあってかなりぐっすりと寝入っていたが、夜中に何故か体の上に何かが乗っているかのような感覚で目を覚ました。
最初は隣に寝ている健吾の腕かと思い振り払おうとしたが払えない、そのうちに和美の顔をパシパシとまるで叩いているような感覚にとうとう和美は目を開けた。
すると信じられない事に先程の人形が和美の上に乗り、和美の顔を叩いていた。しかもその形相は凄まじい怒りが浮かんでいた。
「キャー!」
「な、何だ、どうしたんだ和美!」
その悲鳴に健吾も布団から飛び起きた。