「午後はどうする?映画でも行く?」
「俺は何でも良いよ、和美の好きにして」
「じゃあ、私買いたい物があるからそれに付き合って貰おうかな?いい?」
こうして和美のペースで二人は会う回数を増やしていった。もっとも正式にはまだ付き合ってはいなかったが傍から見れば十分恋人同士に見える間柄であった。
そして和美の買い物に付き合い時間も遅くなった二人はそのデパートの最上階にあるレストランで食事をしていた。
「今日はごめんね、何か調子に乗って買い物に付き合わせちゃって、退屈だったでしょ?」
「いや、そうでも無いよ、ただ女の買い物はいつも長いと思ってさ」
「そうね、ごめんね。女って見ているだけでも結構楽しいし、買うとなるとそれこそ色々迷っちゃうの、その代わりここは私が奢るから」
そう言いながら二人は楽しく時を過ごした。