君色初恋

「……」

『呼んで。俺の名前』

「……陸」

『もう一回』

あっ…今絶対電話越しに

笑ってる

「……陸」

『よく出来ました。偉い偉い』

「バカにしてます?」

『どうでしょう?』

そういって彼はまた笑う

すると何故だか私まで笑えてくる

あー。やばいかも

電話終わらしたくないな……

『あっ。悪りー。お湯湧いたから。切るわ。また後で連絡して』

「え……。はい……」

『ん?どうかしたか?』

「いえ。では、また。さようなら」

『おう。またな』

そういってブチっと切れて

プープーとなる音が

悲しく思えた