Secret・love


「なぁ、廉、お前さ、好きなやつとかいねぇの?」
「はぁ?いねぇよ。」
「やっぱり、裏切られて力尽くしたか?」
こんなことを言うやつはコイツしかいない。高校からの同級生の
南堂 大翔(なんどう はると)。昔から変わらずフレンドリーなやつ。
女をとっかいひっかえ変えているくせに、本命の彼女がいる。
「うるせぇな。アイツが悪いんだよ…」
「もう、終わったことだろ?次を見つけてみろよ。」
「あぁ。でも、親父が会わせたいひとがいるって話があった…。」
「おっ!女か!?さすが、親父さん、やりますな!」
俺にはまだ未練があるっつうのに。婚約が決まっていた女がいきなり、
金目当てと俺の見た目で付き合っていただけと伝えて、金だけもっていって消えた。俺は本気で好きだったのに。毎回そうだ。見た目だけ。顔だけ。
何回もお見合いをしてきた。でも、出会いはない。
いまさら恋愛なんてないっつうの。俺にはそんな余裕なんて_ねぇって___。