何て思いながらジンジンする手を握っていると、部屋から廉が出てきた。 「おい、なにやってんだよ。そこで。」 「ううん。なにもない。火傷をしちゃっただけ。私ってなんにもできないよね… 本当にね。」 「手かせ。あとが残る。」 「いいよ。これくらい。」 「めんどうだ。早く貸せ。」 素直に手を差し出すと、長い手が伸びてきて私の手をとり、蛇口の方の水へと近づけ、冷やした。 「もう、なにもやるな。俺の手の掛かることはしないでくれるかな?迷惑だ。」 「ごめんなさい。」 「わかったならいい。」