俺、『結婚』なんてする気はねぇし。

「お!廉!おはよう」
「あぁ。おはよう。」
「なんだなんだ?朝からテンション低いな~!」
「うるさいなぁ…朝から耳元で叫ぶな。」
「ごめんって。なに?昨日確か会う日だっけ?どうだったの?」
「普通。結婚することになった。」
「へぇ?け、け、結婚?結婚!!!!!????」
「だからうるせぇって!そうだよ。政略結婚。」
「政略結婚ってお前、本気かよ?」
「本気じゃねぇよ。親父からの命令。」
「ふ~ん。まぁ、お前がちゃんと近づけるならいいや。でも、後悔だけはすんなよ。」「あぁ。」
後悔…か…。俺はどんなことがあっても琴葉のことは愛せない。
それは変わらない…な…。

どこかに迷いがある廉だった………………