「おはよ…」
「ちょっと、どうしたのよ~!元気のない琴葉初めてみたわ…」
「いや…ちょっとね…。」
「あっ!そういえばあの、五十嵐社長とあったんでしょ~?どうだった!?」
「あのさ…、夏実だから言うことだけど…、私ね、五十嵐社長と結婚することになったの。」
「へぇ~結婚ね~。ってええええええええっ」
「声出かいっ!」
「ご、めん…。でも、マジで!?あ、あ、あの社長と!?」
「うん。まぁ、『政略結婚』ってやつかな__。」
「政略結婚……か…。社長はなんて?」
「社長が、私にいったの。「俺はなんでもいい。お前が嫌じゃないならいい。
だが、俺は結婚しても君を愛さない。愛せないな。」って。」
「えっ…?で、琴葉は?なんて?」
「私もなんか、胸が苦しくなってね…。でも、今はお父さんにいっても聞かないと思うの。だから、愛がなくても大丈夫って思ってね。私はいいです。って
答えたの。」
「琴葉………。」
「でも、それでいいんだよ!それで、五十嵐社長もちゃんと社長としてこの仕事をやっていけるなら。」
「無理しちゃダメだよ?私がそばにいるから。わかった?」
「うん。ありがとう!夏実は優しいね。」
「またまた~今日は、早く終わらせて飲みに行くよっ!♪」
「うん!そうしよう!頑張るぞぉ~!」

私はこれでいいんだ…。貴方がこれでいいのなら。
でも現実に愛せるときが来るのを心のどこかで願っているかも___。