それは王妃が10才になる娘へと贈るためにと準備していた彼女への誕生日プレゼントでした。
そして同時に、それはまだ幼い王女にとって母の形見となりました。
その日から王女は毎日必ずそのペンダントを身に付けていました。
このペンダントは母の葬儀の日から、王妃の訃報を知り、嘆き悲しむ国民を見ながら、その大きな瞳に涙をいっぱいに浮かべながら自分も母の様になろうと心に決めた王女の誓いの証しとなりました。
形見であると同時に誓いの証しでもあるペンダント。
このペンダントを通してきっと母は自分を見ていると…。
あの日の幼い決意を見守っているのだと彼女は信じていました。

