この知らせはその日のうちに国中に広がり、多くの人々がこの奇跡の華を一目見に彼の家へとやって来ました。

心優しい彼はやがて青い薔薇を硝子のケースに入れ、それを見たいという全ての人々に公開しました。


中にはこの奇跡の華を売って欲しいという貴族や王族も現れましたが、彼はどんなによい条件を出されてもそれを断りました。

しかし断られた人の中にはどうしてもその華を手に入れようとする者がいました。