5つの花物語



しかし、敵軍を押し返す事が難しく、残るは王城に立て籠るしか手段が無くなる所までセーブル帝国は後が無くなっていました。

やがて、それを悟った皇帝の命により撤退の号令が出されました。
それにより、セーブル帝国軍は王城へと交戦しながら後退する事となりました。


この時、撤退の殿を第4皇子が務める事になりました。

皇子は妻を先に城へと帰そうとしましたが、王女は最後まで側を離れないとそれを断ったのでした。




彼女は大切な人を19才にして2人も失っていたのです。

もしもここで別れた後に夫が帰らない事があろうものなら、ここで共に死を迎える方が良いとさえ思ったのです。

そんな彼女の思いを知るからこそ、皇子は彼女の願いを断り切れなかったのです。