次の日の夕方、赤莉は幼い頃に三人でよく遊んだ川辺に碧を呼び出し想いを告げた。

しかし彼の想いは変わることなく、

「ごめん…」

とただ彼は言う。

そんな碧の言葉に赤莉に目には涙が浮かぶ。

「碧さん…昔言ってくださったではないですか…!
 ずっと私と一緒にいてくださると…!」


そう。

それは幼い日の儚い約束。

叶うことのない幻。


「ごめん…ごめん、赤莉さん」

それでも彼はただごめん、と…。