ん~...と、届かない。。。
「んんっ~...
だめだぁ。
背伸びして手を伸ばす先には
高い棚に挟まったボール。
あれも明日持ってかなきゃなのに~。
誰だよあんなとこに入れたの。
ちぇ。あきらめるかなぁ~
あと一回ジャンプしてみよう。
せーのっっ
とりゃっっっ
あ!届いたっっ!て思った瞬間
落ちてきたボールが頭に―――っ
「わっっ!!!!」
バランスをぐらりとくずすあたし、
地面がどんどんせまってきて――――
ポスっ
ん?
痛くない。
「お前なにしてんの?」
上を見ると
あたしを抱きかかえながらこちらを捉える愁。
「わわっ///」
近距離すぎて急速に真っ赤になるけど
暗いおかげでバレてはない。
急いで距離をおく...
てかなんであたしこんなに焦ってんだ。
「??」
愁もあたしの驚きぶりに
ハテナをとばしている。
「あ、ありがと。」
「...お前...」
!!
赤くなってんのバレたか...?
「...。
チビだな。」
どついていいですか?
「なっなんだとこのやろ!
中坊せなしゅうめっ!」
「プッwww」
吹き出す愁。
