「さて...と。」
片づけよ。
いつもは遅くまで練習している部員のみんなも
明日に備えて着々と帰っていってる。
あたしも家で用意しなきゃな~。
あ。
あたしが目を向けた先には、
必死にボール磨きをしてくれている
ちなみちゃん。
「ちなみちゃん!もう帰っても大丈夫だよ??」
「えっでもまだ片付けが...
「だーいじょうぶだいじょうぶっ♪
あたしやっとくよ★明日も早いし帰りなっ」
「ほんと…ですか?」
心配そうな目でこっちをみてくれる
ちなみちゃん。
ほんといい子過ぎて涙が出る。
「ほんとほんと♡!お疲れさま!
明日からよろしくね♪」
「はい!お疲れ様です!!」
ちなみちゃんはまだ散らかった体育館を心配そうに
見ながら帰っていく。
ほんといい子過ぎる。
うむ。
よし、急ごっと。
「よいしょ...んーよいしょ...
