体育館にいたのは…
「…隆」
ポスッ
あたしが名前をつぶやいた瞬間
隆の投げたボールがゴールに綺麗にシュートされた。
「華蓮?はえーな来るの」
ゴール下に落ちたボールを華麗にキャッチして隆がこっちに近づいてくる。
「隆こそ!」
「俺はねー朝練!偉いでしょ?w」
得意げに言う隆の顔が可愛くてついつい笑ってしまう。
「調子いいねぇw」
「華蓮は?バスケしにきたんだろ?
いくぞっ」
フワッとボールが宙に浮き、
あたしがキャッチする。
「うん。バスケ、しにきた」
足を怪我してなかったらあたしは隆とずっと一緒にバスケしてたんだもんな、
懐かしい。
今なら…聞けるかも。
この前の…告白のこと
「ねぇ!隆」
「ん?」
すごく優しい声で言ってくるからなぜか涙がでそうになる。
「この前…みたんだ。」
「…?」
「裏庭で隆が女の子に告白されてて…
その女の子に言ったこと…///」
