「…ん。」
…やっぱり。
早起きしてしまった。
時刻は5時。
あれから全然ねれなかったせいで体が重い。
ほんとはすごい眠いのに、
何かあるといいことでも悪いことでも早起きしてしまうこの体。
あ、でもこれは好都合かも。
愁と顔合わせづらいし…
って…///
だめだ。思い出してしまった。
なんであんな無駄にかっこいいんだ。
よし、はやくいこーっと!
むくっと体を起こす。
久々に、……したいしね!
あたしのお母さんと義理のお父さん、つまり愁のお父さんは二人とも働いてて、
しょっちゅう出張だから、
家にいないことなんて、いつものこと。
あたしは一人でご飯を食べて、
愁に置き手紙をして、家をでた。
朝の空気はまだ春にしては冷たくて、
ひやっとする。
急ぐことなんてないのになぜか早足になってしまう。
ゆっくり歩くと色々かんがえちゃうから。
うし、とうちゃーく!
ただいまの時刻はーー、6時半!
まだ朝日が昇りたて、
空気がすんでて気持ちいい。
さて!
行きますか!
体育館♪♪
あたしがしたかったのはもちろん!
バスケ☆
さすがにこんな時間から朝練なんてしてる人いないだろうし、
部活中はできないから、この誰もいない朝が唯一バスケができる時間。
ついつい鼻歌を歌いながら体育館へ向かう。
「〜♪〜♪」
ダムダムダムっ
キュッ…ダムダムキュッキュッ
あれ?
だれかい…る?
‼︎
