「そんな緊張しなくて大丈夫だ!
君は2年1組のクラスだよ。みんな明るくていい子達ばかりだから心配ないよ」

「妃菜ったら朝からずっとソワソワしてたんですよー」

担任の菊池とお母さんは楽しそうに話をしていた。

まだ時間があったので前の学校での話などをした。

前の学校は転校早々すぐに友達ができてそれなりに楽しい日々を送ってきた。


キーンコーンカーンコーン

「おっ、チャイム鳴ったな、じゃあ行こうか」

「妃菜がんばってね、妃菜なら大丈夫よ」

そうお母さんに見送られ私は菊池先生と教室に向かった


教室に入るなり周りの視線が全部こっちに集まってきた

「はい!静かにしろ。今日から転入の小森妃菜さんだ、みんな仲良くしろよ」

「小森、少し挨拶をどーぞ?」

ええっ!何も考えてなかった…

「小森妃菜です。よろしくおねがいします…」