「冷たっ」

頭の上に感じたのは冷たい液体のつぶ。

「雨、降ってきてる」

傘はないかな、と思ってランドセルの中をごそごそさがしていると

「傘あるよ」

陸上部の友達、愛梨が言った。

私はありがとう、と言って2人で相合傘をして小学校へ向かった。


雨足はどんどん強くなってきている。


「雨だし、グラウンド使えないけどどうするのかな?」

「どうせ階段ダッシュでしょ〜
やだなやだなやだなーー!!」

「私は好きだよ?」

「悠那はバカだね!」

愛梨は爆笑してる

「おっ、学校が見えてきた」

「あぁ〜〜、地獄の階段ダッシュが近づいてくる〜〜」

愛梨の方がバカだよね?

まっ、とりあえず頑張ろ。


そうして私たちは学校に入って行った。