綺「……渚!!」





渚「…………綺乃…

ア、ハハどーしよう、綺乃…

真に忘れられた…。」






綺「……渚、実は…………………」






私が出て行った後のはなし。





真を医者に見せた、と。

綺乃はそう言った。





渚「……………………それって、私を忘れたかったから何じゃないの?」




自分で言って、悲しくなる。




綺「……逆。」





渚「……逆って、、
私のことしか忘れてないのに…?
記憶の一部だけなくなる、なんて、
そんなの……………

その人のことを忘れたいからだけでしょ…?」





綺「……………違う」




渚「……じゃあ、違うなら何で忘れられるの?!」






綺「…………責任を感じてたって!


彩芽を信じて、渚を信じなかった事を。」





そんなの、そんなのっ…………!!!!





渚「忘れられる方が辛いのにっ!!!!」




もう、いいの。過去のことはいいから。

また、ふつうに皆と笑いあいたかっただけなのに。



なんで、こんな願いすら叶わないの?





綺「……思い出すように、いろいろやろう!また一から仲良くなればいいよ!」




綺乃…



渚「…………………がんばって、みるよ。」





涙を堪え、綺乃にほほえんで見せた。 





大丈夫。本心を隠すのはなれてるから。
 

綺乃に心配なんてかけさせない。絶対、に。