「もう朝…」



気付いたら日は登っていた。


あまり寝た記憶がない。





どうしても会社に行く気になれなかったけど、昨日のことを真那斗に確認しなきゃと思って勇気を振り絞った。







「あれ…」


出勤して初めに目がついたのは、机の上に置いてある私の携帯。





昨日探してもなかったのに、携帯は机の真ん中に綺麗に置いてあった。





どこかに落として、誰かが拾ってくれたのかな。


そう思って深くは考えずに鞄にしまった。