ずっと真那斗の側から離れない早乙女さん。 小さい時から人を嫌うことがなかった私が、初めて嫌いになりそうな勢いだった。 真那斗に近付かないで。 触らないで。 そんな黒い感情が支配する。 それと同時に、高校の時の彼の浮気を思い出して悲しみと不安も募ってきていた。 「大丈夫。羽瀬主任は桜しか見てないから。ね?」 「うん…」 由唯に言われて、なんとか平静を装うけど、やっぱり嫌な気持ちは完全には抑えることができなかった。