ねぇ、どうして君は【Final】






マナ君のこんなに低い声、初めて聞いた…。



でも不思議とその声が怖いだなんて思わない。


むしろ、幸せだなって思える。






「クッ。ハハハハハハッ!」



そして聞こえたのは豪快な樫本さんの笑い声。


由唯もニヤニヤしてる。





「真那斗っ!お前、独占欲強すぎだろ!いーだろ名前呼ぶくらい!あー面白ぇ」


「うっせ。黙ってろよ」




笑い続ける樫本さんと、冷静なマナ君。






「あれ、本当に羽瀬主任?」


「えーありえない」


「素敵〜」




周りの社員達の、そんな声も聞こえた。