「言うねぇ羽瀬主任」


ニヤニヤと笑いながら私に言ってくる由唯。



私は顔が赤くなるのを抑えるので必死だった。





「やーこいつがまさか女に溺愛するなんてねぇー?」



「「え?」」



突然聞こえた聞きなれない声にみんなが一斉にドアの方を向いた。






「か、樫本 !?」



そして最初に声をあげたのは、マナ君。





「よっ。はっぴばーすでー真那斗」なんて言いながら寄ってくるその男の人。




「由唯。誰あの人?」



突然のその人物の登場に、なんだか私だけが驚いている気がする。




みんなも突然現れた時は驚いてたけど、その人の正体がわかると「なんだ」なんて声が聞こえてる。