「お疲れ、桜」


「マナ君も、お疲れ様」





彼、我が海外営業部の期待のエース主任羽瀬真那斗と、私、同じ海外営業部の一之瀬桜。






この車に乗って扉が閉まれば、働いてる場所も、立場も、関係なくなる。









彼は、私の大切な恋人。












「ごめんね?ちょっと長引いちゃった。マナ君はもっと早くに終わったのに」


「いーよ。まだこっちに来て1ヶ月経ってないし。桜は頑張ったんだから」





そう言って、笑ってくれる。


優しくて、かっこよすぎる彼。





私の、大好きな人。