8年も会ってなかったんだ。
当然、彼だってまたこうして会えるなんて思ってなかったはず。
逆にあんなにカッコいい彼に彼女がいなかったのが不思議なくらいだ。
だけど。
会えるかもわからなかった当時の彼とその彼女に嫉妬する私は、余程重い女だと思う。
「でもね?」
私の不安な気持ちを察したのか、ハルは「安心して」とでも言いたげな表情で話を続けた。
「その話もほんの一瞬だけで、長続きしなかったのよ。2週間も続いてないんじゃないかな?」
そのハルの言葉に、驚きと嬉しさがこみ上げた。
マナ君には確かに、すぐ別れたけど彼女がいたとは聞かされていたけど。
でも、そんなに短かったの?



