「誕生日プレゼント…!」
「…は?」
「誰の?」と聞いてくるハル。
そこに来て、私はハルに大事なことを言うのを忘れてたことに気づく。
「ま、マナ君の…」
小さくなってそう言えば、ハルは目を見開いて…。
「はぁぁあーーーっ !?」
予想通り大声で叫ばれた。
すみません、と周りのお客さんに謝る私と、わなわなと震えるハル。
「ちょ、待って桜!あんたまだ羽瀬と絡んでたの !?」
「いや、絡んでるというか………付き合って、ます」
なんだかまともにハルの目が見れなくて、弱々しく言う私。
ごめんねマナ君。
ハルにはあなたと付き合ってることを堂々と言う勇気は私にありませんでした。



