ねぇ、どうして君は【Final】




でも、「そうでしょ?」って嬉しそうに言うハルを見てたら、楽しいんだろうなって思う。





「そういえば、桜はパリで働いてた会社の日本会社に異動したんだよね?」


「うん」



フランスにいた時からそのことは連絡してたから、そのことはハルも知ってる。



日本に戻ったことは言うの忘れてたけど…。





「お待たせしました」


そこに頼んでいた飲み物とケーキが来て、しばらくハルと話し込んだ。






「あ、てか。桜は何買いにきてたの?見たところ何も買ってないみたいだけど」



ふと、そう言ったハル。




時計を見るともうお昼2時過ぎ。


ハルと会ったのは12時頃だから、大分話してたな。




って。



「あー!」


「な、なによ。大声出して」





忘れてた…!