「じゃあ、何か欲しいものある?」


「んー。一番欲しいのはね…」



何か真剣に考えてるマナ君。





かと思ったら急に余裕たっぷりの艶のある笑みで、


「桜」


そう言った。








「な、な……っ!!」



当然私の顔は真っ赤。





そんな私を横目で見て笑いながら余裕そうに運転する彼。



もう、なんかムカつく…!





「バカ」


「クスクス…。ごめんって。じょーだんじょーだん」



彼はそう言いながらもまだクスクス笑っている。