「ねぇマナ君」


「ん?」



帰り道、車の中で私はひとつ思い出したことがあった。





「マナ君、私がプレゼントをあげたらもらってくれる?」


「…え?」




もうすぐ、彼の誕生日。





普段、女の人からのプレゼントを受け取らないのなら。



もし、私のは受け取ってくれるとしたら。




「そんなの、もらうに決まってるでしょ」





何か、マナ君にプレゼントをあげたいなって。






「本当 !?」


「何驚いてんの?桜がくれるものならなんでもありがたくもらうよ」




初めてだ。



マナ君に何かをあげるのって。






ちょっと、ワクワクしちゃう。