「花嫁さーん。準備はよろしいですか?」


「あっ、はい!」




控え室に入ってくるスタッフさんの声に、思わず立ち上がった。





目の前にある鏡に映るのは、真っ白なウエディングドレスに身を包んだ、私。



“女の子の憧れ” であるこのドレスを着ていることに、なんだか感動してしまう。









「桜」









立ち上がったと同時に聞こえてきたのは私の大好きな大好きな彼の声で。