そして何故か、社内では私達が付き合ってることが知られていた。
別に誰かに言ったわけでもないのに疑問だけど、由唯曰く私達が2人でいるところを目撃した人がいるとかで。
そして、由唯に言われて初めて知ったことがもうひとつ。
マナ君は、女の人に興味がない人だったということ。
聞けば、彼女がいないのに合コンも行かないし、女の人からのバレンタインや誕生日のプレゼントも受け取らない。
とにかく、モテるのに女の人に全く関心がないと有名な人だったと。
「そんな羽瀬さんに彼女だなんて…。もう社内の人達びっくりよ」
大袈裟なくらいに言う由唯に苦笑しながらも、それがなんだかくすぐったくて。
そんな彼が私を選んでくれたのが、嬉しかった。



